女性の身体の悩みで、便秘は上位にくるものと思います。

男性の便秘患者は比較的少ないですが、最近では過敏性腸症候群として消火器に悩みを抱える男性も多く見かけます。

昨年12月4日付日経新聞には、「長引く便秘 侮るなかれ」と題して、腸閉塞や大腸がんのリスクを取り上げていました。

先日はテレビ番組でも、便秘に関する放送がされていました。

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日経記事にもありましたが、現在の便秘の多くは「機能性便秘」と言われます。

一般的に言われることとしては、原因として

◯ストレス

◯薬剤(鼻炎薬、免疫抑制剤、あへん系鎮痛薬、抗精神病薬などの副作用)

が挙げられ、その他手術による癒着や腸捻転なども原因となります。

最近では下剤の使いすぎでも便秘が強まると言われます。

では便秘の何が悪いのか、と言うと一般的には「がんのリスク」と言われ、それ以上はあまり述べられません。

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がん以外に便秘の影響はないのかと言うと、そうではありません。

あまり知られていませんが、便秘によって

◯腰痛

◯肝機能悪化

◯肌荒れ・吹き出物

などが起こります。

便は体内の不要物であり、身体に取り込んではいけないものを含みます。

物質的に溜まっていくことで、腹部・腰部には圧迫要因になり、腹痛・腰痛を起こします。

さらに、長く停まれば腸内に毒素を排出し、それを分解するのは肝臓です。

長引く便秘、度重なる便秘は肝臓に負担をかけます。

排出物がうまく処理されなければ、体内を巡り始め、肌荒れや吹き出物が起こります。

私たちが日々患者さんを診る中で、思春期以外の年齢で肌荒れ・吹き出物がある方については、まず便秘を疑います。

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身体の機能は繋がっています。

今日の医療は、ヒトの身体を細分化して専門分野化する傾向がありますが、どこかの疾患はその場に止まるのではなく別のどこかに影響を及ぼします。

日経の見出しではないですが、便秘を侮ると他の部分で悪影響を被ります。

最近の便秘の原因は主にストレスと言われ、日常生活でストレスを溜めないことが最良です。

就寝時間や食事時間などの生活サイクルが乱れているようなら、そこから整えていくのも良いでしょう。

昔のCMではないですが、1に運動と言われても万人がいきなり運動を始められるわけでもないので、身の回りでできることから始めてみませんか。



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