昨年来、オプジーボに関しては何度となくメディアで取り上げられているので、皆さんもご存じのことと思います。

承認された時には、夢のがん治療薬などと言われていましたが、その効き目と比較しても高すぎる薬価も併せて問題になりました。

結局2年ごとの薬価見直しというルールまで変更させるに至ったオプジーボですが、その変更を待ってアメリカのメルクが開発した類似の薬キイトルーダの薬価も決まりました。

薬価は100ミリグラム約41万円で、肺がんの場合、1日当たりの薬価は3万9099円(年1427万円)です。

高い、、、何度見てもこの手の薬、というか最近の新薬は高過ぎます。

C型肝炎薬のソバルディは3ヶ月の治療で約560万円(薬価改定後約380万円)、同じくC型肝炎薬ハーボニーは約670万円(改定後約450万円)します。

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新薬は開発費がかさむので、回収する為には薬価が上がることはある程度致し方ないですが、最近は製薬会社が儲けを貪っているようにも見えます。

こうした高すぎる薬価については、一部役人の鉛筆舐め舐めがあったとも言われますが、適応する疾患に対する効果が他とは違うということで、独占的・寡占的な地位を占めていることが理由にあります。

薬価を下げるためには、似た効能の薬が多数世に出回ることが必要です。

商売ベースだけでなく、もっと患者さんに寄り添った形で世に新薬を送り出して欲しいものです。

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話が戻りますが、今回のオプジーボ・キイトルーダに関して見てみると、最近独占的な地位を得ていた小野薬品工業のオプジーボに対し、今回米メルクのキイトルーダが噛みついたという構図にも見えます。

まだ2社で市場を寡占している状況ですが、今後この手(免疫チェックポイント阻害薬、または抗PD-1抗体製剤と呼ばれています)の薬が増えてくることで、高過ぎる薬価は次第に落ち着いた金額になってくるでしょう。

製薬会社さんには、そういった意味でもっと頑張ってもらいたいです。

ただ、本当はがんに罹る前に、健康的な生活を心掛けて病気を予防できることが、一番大切なのだと思います。

何度となく投稿内で言っている気もしますが、病気になっても薬があるから大丈夫、と楽観してだらしない生活を送るのは、本末転倒です。

国民医療費の高騰で最終的に苦しむのは、税金を払っている私たちなのですから、薬価高騰のツケを税金として取られるよりも、もっと有意義な方向に支出したいものです。



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