健康に関わる仕事をしていると必ず通る道が、「この前◯◯でやっていた情報」というものです。

患者さんとの話の中では大抵、「テレビ」でやってた、という話になりますが、健康に関するテレビ番組は結構な数あります。

有名なものでザッと以下のような感じでしょうか。

 

NHK − ガッテン(旧ためしてガッテン)

NHK − 今日の健康

NHK − 総合診療医ドクターG

TV東京 − 主治医が見つかる診療所

TBS − 駆け込みドクター!運命を変える健康診断

朝日放送 − たけしの健康エンターテインメント みんなの家庭の医学

 

他にもあるとは思いますが、聞いたことあるなぁ、というレベルのものはこれくらいでしょうか。

まとめていて気付きましたが、NHKが放送している健康番組が多いですね。

 

 

ところで、先日上のまとめにもあるガッテンの放送内容にクレームがついたことを、皆さんはご存知でしょうか?

最新刊の週刊文春で取り上げられていますが、それより前にネットニュースで話題になっていました。

mixi news

ネットニュースはガセネタも多いので、取捨選択の判断力(ネットリテラシー)を養う必要がありますが、これを見た瞬間に私は家族にメールで転送しました。

睡眠は大事ということは分かりますが、糖尿病の治療に睡眠薬を使うこと自体に医師が同意してくれるのか?と放送当初から疑問でしたが、どうやらそれは難しいことのようです。

毎週ガッテンをご覧の方は既にご存知の通り、翌週の放送では「この回の内容に不適切で誤解を与える部分があった」と、アナウンサーの謝罪から番組がスタートしました。

尚、週刊文春の記事は読まなくても内容が推測できますが、記事として読んでもらうためにこの問題を面白おかしく書いているのでしょう。

 

 

今回の問題から分かることは、テレビで放送していることを普段盲目的に信じている私たちは、もしかすると偽情報を掴まされている可能性があるということです。

最近ではアメリカでテレビ局と某大統領がやり合いをしていますが、使われている言葉はフェイクニュースという単語です。

お隣の国々を見渡すと、そのフェイクニュースを大々的に放送しているところが幾つかあります。

どこの国でもそうですが、メディアは人々に情報を提供しますが、同時に人々を扇動し、一定の方向へ導こうとします。

大切なのは、それらのニュースを見て、「そうなんだ」とあっさり納得してはいけないということでしょう。

合理的に考えて、そのニュースが本当なのかどうか、自分で確認をする必要があります。

ガッテンの例で言えば、糖尿病に睡眠薬を使う、という時点でこれは可能な治療法なのか?と考えることです。

 

 

先ほどネットリテラシーという言葉を使いましたが、本当に必要なのはニュースリテラシーなのかもしれません。

最近はどこからでもニュースを取得できますが、残念ながらどのメディアも怪しい側面があります。

新聞・テレビ・ネットニュース・掲示板など、媒体の規模に違いはあれど全て正確な情報を発信しているメディアなど皆無と言えるでしょう。

例えば家を建てようとした場合に、住宅展示場へ行って1社しか見ないという方がどれだけいるでしょうか。

建築会社を決めるときには、いくつか見比べてから決めませんか?

それと同じで、ニュースも1つの媒体から流れてくるものを見て信じるのではなく、多角的に検証して、どれが一番信頼できるのかを決めるべきです。

特に健康情報は氾濫しがちですので、合理的に考えて信じられるかどうかを判断してください。



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