7月17日付日経新聞に掲載されていた記事ですが、オプジーボの承認からおよそ3年になるのだそうです。
経過として、現在オプジーボは以下の疾患で承認されています↓
悪性黒色腫・非小細胞肺癌・腎細胞癌・ホジキンリンパ腫・頭頸部癌
実績として、効果が出るのは全体の2割強だそうです。
現在の課題は、効果を確認できる患者の割合をいかに高めるか、ということであり、その方法として各製薬会社は併用療法を模索しています。
メルクが承認を受けたキイトルーダは、併用療法で効果が35%にまで高まったとのこと。
鳴り物入りで承認のニュースが流されていたはずですが、効果のほどは「あれ?」と思ってしまったのは私だけでしょうか(^_^;)
てっきりソバルディ・ハーボニー並みに効く(95〜100%)のかなと思っていたので、、、
因みに、ここでも副作用が課題として挙げられており、劇症1型糖尿病や甲状腺機能障害、肝臓の機能障害、下痢などが起こることがあるとされています。
中でも、命に関わる副作用で最も心配されているのは間質性肺炎だとのこと。
以下は記事の文言そのままを記載します↓
「副作用はいつ、どこで起きるかわからないが、早期に発見すれば、助かる可能性は高い。副作用の初期症状が出たら、患者や家族がすぐに病院に連絡するように、副作用確認シートを作成して患者に渡している。」
がんから助かろうとしているのに、副作用から助かるという表記は如何なものかと思いますが、それは別として当院の投稿で何度も言っている通り薬には副作用が付きものですので、使うのであればそれは覚悟して使用した方が宜しいかと思います。
副作用を念頭に置くか置かないかで、対処の初動に変化がでますので、くれぐれも「薬の効果は良いものだけ出る」という盲信は避けましょう。
もともとオプジーボも希少がんに対する薬ということでしたので、対象自体の患者絶対数が少ないものではありますが、使用する以上は効いて欲しいというのは誰もが思うところでしょう。
実態としては、まだまだ期待に応えるというところに至っていないので、今後も研究が進むことを願います。
但し、当院の基本スタンスは病気にならないことを目指すものであり、病状が悪化する前に、食生活・日常生活習慣を見直して、病気を跳ね除けることができる身体作りをしていきたいものです。
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