今日は私の実体験から、うがいの効果について検証してみたいと思います。

※最初に申し上げておきますが、結果・結論を保証するものではありません。

 

1年ほど前まで、私は季節に関わらずよく喉の痛みを訴えていました。

世間一般に言われるように、外出から戻ったら手を洗いうがいを欠かしませんでしたが、それでも喉は痛くなります。

その頃の私は、もともと喉が弱いのだと思っていました。

それが、正確なキッカケは忘れましたが、ある日から喉のうがいをやめました、恐らくは何かしらのテレビ・ネットで得た情報を実践してみたのだと記憶しています。

最初は喉のうがいが癖になっていたので、うがいをしないと気持ち悪くて仕方がありませんでしたが、諦めてというか妥協してというか、最終的に口をゆすぐまでにして喉まで水を入れないことにしました。

で、現在ですが、喉が痛むということをスッカリ忘れていまして、ふと思い出して記事にしてみようと考えついた次第です。

 

さてここからが検証ですが、私の実体験として、うがいをやめたことで喉の痛みを感じることがなくなったというこの事実、どう解釈できるでしょうか?

まず、世間一般に言われる「帰ったら手洗い・うがい」というのが正しいかどうかです。

ザックリ言うと間違ってはいないと思われます、但し手洗いをしつこいほど行い(それこそ医者が手術室に入る際に行うほど入念に)、それからうがいするくらいでないと、残った雑菌が喉に放り込まれます。

これはコップを使ってうがいする場合も、コップの消毒が完璧でないと意味を成さないということと同義です。

そもそも、喉の奥は通常外気に直接は触れませんので、「雑菌が張り付いているので落とそう」という概念は間違いです。

「鼻呼吸から入ってくる雑菌が」という方もいるかもしれませんが、気道全てを消毒することは事実上不可能ですので、鼻からの雑菌というものが入ってくるのであればそれは防ぎようがありません(鼻から入る雑菌は通常鼻毛と鼻腔内の湿気で鼻粘膜までで止まりますが)。

逆を言えば、最悪なのは手洗いが中途半端な状態で手を使って水をすくい、その水でうがいすることと言えます、そして以前の私は恐らくこのタイプだったはずです。

これでは喉の奥に自ら雑菌を送り込んでいることと同義です。

そうなると、「帰ったらうがい・手洗い」というのが本当に正しいのかは、「あなた次第」ということになります。

完璧な手洗い・完璧な滅菌ができれば、それは正しいということになりますが、それは事実上不可能です(無菌室ではないので雑菌などその辺に浮かんでいますし)。

 

では、今度は私が途中から実践している「うがいをせずに口だけゆすぐ」というのはどうでしょうか。

喉の奥は、先ほど申し上げたとおり通常外気に直接触れません(普段から口を開けているとか軟口蓋が開いている人などは除きますが)、となれば喉の奥に触れなければその環境には変化がないということになります。

部屋に居ようが外に居ようが、喉の奥は常に通常営業状態です。

そして鼻からの空気は鼻毛と鼻腔内の湿気によって雑菌の侵入を防いでいます。

となれば、喉の奥に雑菌が侵入するリスクは低いと言えます。

結果として、喉が痛くなる可能性は低い、ということになります。

 

なるほど、自分で理由を考えてみると、合点がいきました。

重ねて申し上げますが、世間一般には「帰ったら手洗い・うがい」ですので、今回の検証結果を当院から強制することは決してありません、何しろ「一般論」からは外れますので。

ただ、個人的な体験として、うがいを止めたら喉が痛くならなくなった、というのは何故か、今回はその検証をしてみたまでです。

ですので、貴方が今日から実践するとかしないとか、そこまで当院で責任を取ることは致しかねますので、悪しからずご了承ください。

まぁ、こういう一般論から外れたことを言うと、責め立てられるのが常ですので、予防線は張らせていただきます。

実践して結果が良くないからといって、当院で責任は負い兼ねます。

あくまでも個人の意見として聞いていただければ幸いです。

試してみる価値はあるとは思いますが。

ちなみに、この理論でいくと「イソ◯ン」は必要ないということになりますが、別に当院は「イソ◯ン」に喧嘩を売っているわけではないことも、予めご了承ください。



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