先月の新聞紙面に、猫を媒介したマダニ起因の感染症で死亡した女性の記事が各紙に掲載されました、一部ではテレビ報道もされたとも記憶しています。

8月7日付日経新聞にダニ感染症の記事が掲載されており、「そういえば先月もそんなニュースが流れていたな」と思いつつ見たところ、確かにその話題にも触れていました。

しかし日経の記事では、「昨年夏」に死亡した女性、と報じられていたため、気になってネットで調べたところ、確かに昨年夏に猫に噛まれて10日後に感染症で死亡したとありました。

ちなみにネットサーフィンしていた中で、今年6月には北海道でマダニに噛まれた70代男性が、ダニ媒介性脳炎で亡くなった、という7月12日付毎日新聞記事を見つけましたが、これは知りませんでしたし他紙では報じられていないようです。

何故か去年の死亡事例がより大きなニュースとして報じられている矛盾があり、その何故かが気になって記事を読み込んでみました。

 

結論から言えば、昨年夏の死亡例は動物を介した感染で珍しいのだとか。

片や今年6月の死亡例はマダニに直接噛まれ感染したとのこと。

ちなみにマダニ媒介性感染症の死亡者はすべて50代以上であり、若年者には死亡例がないそうです。

原因としては免疫が落ちていることが考えられ、昨年夏の猫からの感染に関しては猫も弱っているところを拾われたケースだそうで、動物も免疫が落ちた際に感染するのではないかと考えられます。

 

日経記事に戻ると、マダニ媒介性感染症は今年増加傾向にあり、日本紅斑熱は過去最多、重症熱性血小板減少症候群（SFTS）は7月下旬時点で過去最多となっているそうです。

7月は空梅雨だったこともあり、外出された方も多かった為と思われます。

現在は逆に梅雨に逆戻りしたような陽気ですのであまり心配がないかもしれませんが、天候が回復しアウトドアなどで出掛けられる際は、薮や草むら・動物との接触などに気を配った方が良いかもしれません。



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