先日ヨガの本を読んでいるとお話ししましたが、ヨガはシッダ(達成)して天に昇るために心の作用を制御する法、なのだそうです。
アーサナ(座法)はそのための手段であり、身体の中に通る(とされる)脈菅の通りを確保し、プラーナの流れを良くすることが目的となります。
このプラーナと言われるものが、私たちの中では「気」に置き換えられるものになります。
このプラーナや脈菅の存在を意識しなければヨガは意味がないとまで言われ、姿勢だけではなく心の制御(瞑想法)についても重要視しています。
ちなみに、お釈迦様はゴータマ・シッダールタと言われますが、これは本名ではないそうです。
シッダ(達成)した人、という意味でシッダールタと呼ばれるだけで、その本名は不明なのだとか。
話が逸れたように見えますが、よく考えるとお釈迦様は仏教、ヨガはヒンドゥー教、一見違う宗教ですが行うことは同じで、ルーツも同じくインドです。
シッダは達成と訳されていましたが、分かりやすく言えば解脱した・悟りの境地に至ったということです。
解脱すれば病も寄せ付けません、ということで健康法としてヨガが広く取り入れられている訳です。
もちろん万人が解脱できる訳ではありませんが、その過程で健康が得られるということ。
標題に戻りますが、プラーナ=気と考えると、気の流れを良くすること、気の流れに意識を向けることで健康が得られるということになります。
アーサナ(座法)が完璧でなくとも良いのだそうで、それよりも意識を集中することが重要なのだそうです。
気の持ちようを正しくすることが健康法、ということは病気は気の迷いや気の停滞、気の浮き沈みが影響すると言えます。
気が高ぶる・意気消沈・気に障る、などと言いますし、もっと直接的に病は気からとも言います。
ヨガの考え方からすれば、気の浮き沈みは病の元になる訳です。
気を穏やかに保つことが、元気で健康な毎日を送るコツと言えます。
日本語でも「気」が付く言葉は山ほどあり、上記の言葉の他にも、勇気・やる気・強気・弱気・短気・気長、などなど挙げれば切りがありません。
「気」とはそれだけ大事なものなのだということです。
とはいえ、物質的に取り入れるものが病気のものになるようなものばかりでもいけませんので、食養生は大前提です。
このことを意識して生活を送るだけでも、病気を遠ざけることが出来るのではないでしょうか。
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