1月17日放送のNHKガッテンで、認知症や動脈硬化の予防に葉酸が良い、と報じられていました。

以前から妊婦さんの間では、積極的に葉酸を摂取すると良いと言われていましたが、今回は普段から摂取することで、ホモシステインというアミノ酸の活動を抑えることができるということです。

このホモシステインというアミノ酸、脳や骨・血管で活性酸素を発生させると言われ、脳の萎縮・骨粗しょう症・動脈硬化の原因の一つと考えられています。

 

これを予防する栄養素として期待されるのが、葉酸です。

葉酸の摂取量別にアルツハイマー病の発症率を調べた研究では、最も少ない摂取量に比べて最も摂取量の多いグループでは、アルツハイマー病の発症率が半分だったそうです。

また別の研究では、心筋梗塞による死亡率が40%低かったとのこと。

埼玉県坂戸市では、葉酸摂取プロジェクトを推進して、ホモシステインが低下する結果も出てきているそうです。

 

葉酸の摂取量として推奨されるのは、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、妊婦をのぞく18歳以上男女で1日240マイクログラムとされています。生のブロッコリーでおよそ2分の1個、生のほうれん草ならおよそ2分の1束に相当するということで、摂取に苦労する量ではないですね。

実際に日本人の摂取状況は、「国民健康・栄養調査(平成28年)」によれば平均277と推奨量の240を満たしています。

しかし坂戸市では、脳や骨、血管の病気と関連しているかもしれないことを考慮して、400マイクログラムを毎日の目標としています。

そのために坂戸市では、以下の項目にも取り組んでいるとのこと。

  • 水溶性ビタミンの葉酸は、野菜によっては「ゆでることで半減する」というデータも。 蒸したり炒めたりすることで、ほとんど葉酸を損失せずに摂取することができるとされています
  • 葉物野菜以外にも、毎日の食事に加えやすい豆苗や納豆、のりやお茶にも、葉酸が比較的豊富に含まれています
  • 葉酸は光によって分解されてゆきます。お茶は入れたてのものの方が、効率良く葉酸を摂取できます

 

ただし、最近の研究には申し訳が付き物で、NHKホームページにも以下の注意事項が掲載されています。

※葉酸による脳や骨、血管の病気の予防については現在も研究中です。野菜に含まれる葉酸以外の栄養素なども含めた、総合的な効果の可能性も考えられています

※妊娠計画中・妊娠中の女性は、食事からの葉酸摂取について480マイクログラムが推奨されています
※葉酸のサプリメントや、葉酸を添加した加工食品の中には、食事から摂取するものに比べて吸収率の高い葉酸が使われているものがあります。健康障害のリスクを避けるためにも記載された目安量を守り、とりすぎに注意してください。
※ほうれん草に多く含まれるシュウ酸は、とりすぎると尿路結石のリスクとなりえますのでご注意ください。

 

上記の注意書きに限らず、疫学研究は調査対象と原因を一対一で取り扱っていることが多く、他の要因を考慮していないことが多いので、全面的に信じるわけにはいきません。

それでも、複数の調査・研究で同じ結論に至るのであれば、一定程度信じて良いかと思いますので、あとはどのように取り入れるか個人の判断になるかと思います。

当院ではよく申し上げていますが、何事もやり過ぎは良くないので、バランス良く行っていただければと考えます。

 

毎日これだけ摂るのは大変だなぁ、という方には、当院で唯一取り扱っている保健食品バイオリンクをお奨めします。

当院の土肥豊丸の実家は薬局でして、元々そこで扱っていた保健食品ですが、現在他でも取り扱っているのはほとんどが薬局という保健食品です。

バイオリンクはクロレラの一種で、1日30粒で60〜180マイクログラム(自然物ですので栄養素に幅があります)摂取できます。

他にも亜鉛・カルシウム・マグネシウム・ビタミンB1・B2・B16・B12など、ここでは書き切れないほどの成分が含まれており、マルチビタミン剤を飲むより多くの栄養素をバランス良く摂取できます。

 

介護は現代家族にとって避けられないものになりつつあります。

なるべく長く、他人に頼らず自分自身で生活出来るようにしたい、という希望も多いでしょう。

その希望を叶えられる可能性が葉酸にある、という発見は嬉しいものです。

うまく活用して、元気に毎日を送りたいですね。



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