最近は新聞のネット版と同じ情報が情報サイト(アプリ)に掲載されているんですね。

新聞系での有料情報が情報サイトだと無料で全部見られるなんて、複雑な気分です。

標題の件が10月20日付で情報サイトに掲載されていました。

カナダのマニトバ大学の研究で、ヘルスサービスセンター熱傷/形成外科の病棟で使用されている、クリーニングしたばかりの間仕切り用カーテン10点を対象に細菌の汚染レベルを調べたとのこと。

クリーニング後に所定の場所に吊るされて以降、14日後までに調査したカーテンの88%でメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が検出されたのだとか。

ただ、調査対象の病室でMRSA感染患者は認められなかったそうです。

患者や看護者が最も直接触る部分からサンプルを採取しており、このことは直接的な接触が原因でカーテンの汚染レベルが上がったと考えられています。

研究者も、「プライバシー保持のために使用されている病室のカーテンは、手で触ることが多いにもかかわらず、頻繁に交換されることがないため、交差汚染のリスクが高いことは分かっていた。今回の研究では、カーテンを使用し始めて14日後までには汚染レベルが高まることが示されたことから、このタイミングでカーテンのクリーニングや交換を行うのが良いかもしれない」と話しているそうです。

なお、患者が使用しない部屋に吊るされたカーテンは21日間にわたって清潔を保っていたのだとか。

別の「細菌汚染調査からみた病室カーテンの適正交換頻度について」という研究では、10病室 (一般病室4, MRSA隔離室6) のカーテンに付着している細菌をバイオエアーチエッカーを用い1週間隔で5回調査したそうで、その結果は以下の通りだそうです。

1) 4週間を通じてカーテンの付着菌数の累積的増加は認められなかった.

2) 分離菌ではブドウ球菌がもっとも多く, ついでグラム陽性桿菌, 真菌の順であった.

3) MRSA隔離室のほうが一般病室より多くの菌数が検出された.

4) MRSA隔離室6室のうち2室で濃厚なMRSA汚染が認められた.

5) 消毒用エタノール噴霧はいずれの細菌の除菌にも有効であった.

この事から、 カーテンの交換頻度はMRSA隔離室では患者の退室ごとに, また一般病室では肉眼的汚れに応じ, 年3-4回定期的に交換するのが適当ではないかと結論付けられています。

患者が使用しない部屋のカーテンは清潔を保っていた、ということなので、主には病院の病室について注意すれば良いということになります。

それでも、日常の窓や間仕切りのカーテンについても気になる場合には、消毒用エタノール噴霧で対応すると良いでという事ですね。



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