12月26日の読売オンラインで紹介されていましたが、がん患者の亡くなる前ひと月について、痛みなく過ごせたと「思わない」「あまり思わない」という患者家族が36%いた、というアンケート結果が国立がん研究センターから発表されたそうです。
有効回答者は1630人で、穏やかな気持ちで過ごせたかについても、「そう思わない」「あまりそう思わない」などを合わせると35%に上りました。一方、介護に負担を感じていた家族も42%いたそうです。
当院でも終末期の患者さんの疼痛緩和でお手伝いさせていただいたことがあります。痛みがあるとQOLが低下しますが、それを抑える為に麻薬系鎮痛薬を使うとボーッとしてしまい活動できない、そんな状況を何とかしたいというご家族の希望でした。結果として、1日3回だった鎮痛薬の使用が治療を追う毎に減少し、最後は1日1回で済んだということで、車で日帰り旅行に連れて行けたと感謝されました。
読売オンラインでは国立がん研究センターの加藤雅志・がん医療支援部長のコメントとして、「適切な緩和ケアを行えば、痛みは減らせる。患者とのコミュニケーションを重ねながら、ケアの充実を進める必要がある」と紹介していますが、緩和ケアも薬頼みになれば患者のQOLが下がる可能性があることを踏まえる必要があります。最終的には、多少痛みがあっても動き回りたいのか、とにかく痛みを何とかしたいのかなど、患者さんの希望を汲んで処置を施すことが大事なのではないかと考えますが、皆さんはどの様にお考えになりますか?
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鍼灸千壽堂
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