昨今、高齢ドライバーの事故が連日報道されていますが、それと合わせて高齢ドライバーに免許を与えて良いのか?といった苦言も見られます。5月18日付毎日新聞でも、返納が進まないことを杞憂いている内容でした。有料記事なので全ては読んでいませんが、「現行制度では限界、どのように返納させるか」というようなニュアンスになっています。見出しでは、返納後の車なし生活に対しての支援を充実させる必要性に言及しています。

ただ、現行の免許更新要件である認知機能検査をパスすれば、要するにペーパーをパスしてしまえば、実技は検査されないことの方が問題なのではないかと思いますが、そちらの声は矮小化されているようにも思えます。しきりに、高齢ドライバーから免許を取り上げないと危ない、というプロパガンダが流されているようにしか思えない昨今の報道です。

本来、免許を取得するときには実技試験まで行うのですから、更新に当たっても実技試験を行えば良いだけだと思います。運転技能が十分か、判断能力に問題がないかなど、実際に運転しているところを見ないと分からないはずなのに、筆記試験だけ通過すれば免許が更新される現行の制度の方が問題ありだと考えます。現行制度の問題点のせいで、運転になんら問題のない高齢ドライバーは迷惑を被っており、免許返納後の交通手段の話ばかりされているのを見ると、ゆくゆくは自分も免許取り上げられる日が来るのかと悲しくなります。

まだ出来ることがあるのですから、そちらを十分に検討・実施してから次の手を考えてほしいものです。



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