11月6日付日経新聞で、「検診は仕事　企業後押し」と題した記事が掲載されていました。

また、8月14日付日経新聞には、「ストレス検査　企業手探り」との記事も載っていました。

以前は企業が社員の健康に対して責任を負うという意識は限定的で、年一度の検診で企業は義務を果たしたと考えられていました。

しかし、最近では病気による人材の流出に対する意識の変化と、社会が企業に対して求める責任が増加したことも加わり、精密検査を就業時間内に受けさせる等、企業の社員に対する健康意識に変化が出てきました。

ただ、健康を害した社員に対しての過去の対応を見ると、病気になったと分かった後の処遇がとても悪かったことも事実でした。

企業の社員にはこの点を懸念する人が多いのも事実で、日経記事によると、とある企業のストレスチェックの受検率が65％に留まったとのことです。

ストレスチェックで問題があると、不当な配置換えに遇ったり仕事がしづらい環境になる、という意識が働いていると考えられ、昨今の過度なプライバシー保護意識と合わせて受検率の低下に働いているとみられます。

今後はこのような過去の負の遺産を払拭し、健康に働いて企業に貢献できる環境の整備が求められます。

病気になったのは自分の責任、という時代はそろそろ過去のものになりそうです。

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