生体濃縮と言う言葉を聞いたことはありますか?

私自身は衛生学の講義で聞く機会がありましたが、あまり一般的ではないですね。

この生体濃縮という言葉、講義では良い言葉としては使われませんでした。

主に毒素などが蓄積していく構図として使われます。

食物連鎖の下位にあるプランクトンや植物などに微量に蓄積する毒から始まり、上位に行けば行くほどこの生体濃縮が繰り返されます。

プランクトンを食べて成長する小魚、小魚を餌にする中型の魚、それを食べる大型の魚、と進んでいきます。

地上であれば土壌から栄養を摂取する植物、植物を食む草食動物、植物も食べるものの小動物なども食べる雑食動物、そしてそれら動物の肉を主食とする肉食動物、となります。

 

 

食材にも生体濃縮が関係しており、食物連鎖の下位に位置する食材は毒素が含まれる量も少ないと考えられます。

すなわち、野菜や穀物など、土から栄養を摂る植物や、海藻などがそれに当たります。

最近では、農薬散布や河川の汚濁などで一概に下位だから安全とは言えなくなってきていますが、それでも農薬を含んだ飼料を食べて育つ家畜など、生体濃縮の構図は変わりませんので、上位に行けば行くほど濃縮されていきます。

上述の通り、植物→草食動物→雑食動物→肉食動物というように生体濃縮が進んでいくと考えれば大まかには良いかと思いますので、食材選びの際に参考にしてみると良いでしょう。

人間は雑食動物にカテゴリー分けされるものの、この食物連鎖の頂点に位置するので、食材はいくらでも選ぶことができます。

最近では肉食が奨められる傾向もありますが、肉を食べるということはその過程で蓄積された毒素もまとめて摂るということを意味します。

そのことを考えれば、もっとバランスの取れた食事傾向になるのではないかな、と思いますが如何でしょうか。



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