皆さんは手から出る電気を信じますか?

SFやアニメの世界では、手から炎が出たり電気が出たりしますが、現実世界でそんなこと起こるなんて信じられませんね。

確かに、目に見える電気が手から出ることはまずありませんが、鍼の世界では電気を感じる機会があります。
中国では鍼治療で響く(電気が流れるようと表現する人もいますが)感覚を得気と言います。

言い換えると、気を得る=エネルギーを得るとも言えます。

このエネルギーの流れは、生理学では生体電気と説明されます。

そうなると、気=電気とも言え、前述の得気は電気の流れを起こす、と表現することも可能です。
当院の治療を受けている方はご存知かも知れませんが、鍼治療で時折ピリッと(時にはビリビリと)した感覚が出ることがあります。

パルス通電治療で行えば電気を使うので、電流を感じるのは当たり前ですが、手で鍼を扱っても電流を感じます。

 

当院では日々の健康管理の為、治療家同士で治療を行うことも間々ありますが、先日の治療の際で興味深い現象がありました。

鍼を打ったところに電話が鳴り、鍼を置いた状態で電話を取りに行った後のことです。

戻ってから再び鍼に触れたところ、身体がピクッと動きました。

まさかと思い一旦手を離し、再度鍼に触れるとやはりピクッと動きます。

受け手の先生に聞くと、鍼を触った瞬間にピリッとくるのだそうです。

その後数度同じことを試させてもらいましたが、やはり鍼を触るとピクッと動くことを繰り返しました。

このことから分かるのは、治療家から受け手(患者さん)に対して電流が流れているということでしょう(あるいは逆なのかもしれませんが)。

 

以前から、治療にはエネルギーを使うとか、治療家から患者さんに気が流れるとかいう言い回しはありましたが、どうやらあながち間違いではなさそうです。

生体電気の流れが治療に関係する(活用されている)という今回の発見と、伝統医学でいう気の流れがリンクしているという考え方ができると、「手から電気が出る」ことにも「なるほど」と思えるかもしれませんね。



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