9月の9日・10日で新潟の小千谷片貝まつり秋季例大祭に行ってきました。

実はその週の月曜日、つまり9月4日にギックリ腰を患ってしまいました。

治療の甲斐あって、9日には痛みの程度もほとんど良くなり、無事に例大祭のメイン、四尺玉花火を二日間通して見ることが叶いました。

ついでに、日本一の棚田と言われる、星峠の棚田も夜明け前から鑑賞することができましたので、下に写真を貼っておきます(花火はカメラに収めるとなぜか映えないのでやめました)。

 

事の始まりは、認知症患者さんのリハビリ途中、その患者さんが座り込んでしまったところを無理に抱えてベッドまで運んだ時に腰に「ピキッ」という刺すような痛みを覚えたところから。

痛かったもののそのままその日の往診をこなし、戻ってくる頃にはバイクのステップに脚を上げ下げすることも辛い状況になっていました。

今思えば不用意な点があり、その日は気温が低かったのに防寒着を羽織らずバイクで新百合ケ丘近辺へ往診へ行った為、冒頭の患者さんを抱える時には筋肉が冷えて固まっていたことが大きな引き金になったと思われます。

日頃から患者さんに対して「冷えると身体には良くありません」と言っていた身としては、反省しきりです。。。

 

そうは言っても、回復ペースも普通の患者さんより早かったのではないかと思っています。

目標(四尺玉見たい)があったことも一つの要因かも知れませんが、それでなくても毎日往診に出ている身としては、ギックリ腰くらいで休む訳にいかなかったので、早々に対策を打ちました。

まず、早期回復の為には早期治療、ということで痛めた当日から治療をしてもらい、3日間ほど連続で診てもらったので、初動の早さも影響したでしょう。

あとは、日頃の姿勢・よく取ってしまう体勢の中で、腰に悪影響なものは極力やめました。

座面の低い椅子やソファーに座った時の腰の湾曲が、立つ時の痛みに繋がる為、座る椅子も選びました。

横になると起きる時に痛みが走りますが、実際寝ている間だけは腰の痛みを意識せずに済んだこともある為、起きあがる際に一番痛くない身体の運び方を何通りも模索しました。

 

このように、腰に掛かる負担を極力除去し、早期から治療を行ったことで、8日金曜日には凡その動作は可能になりました。

実際、例大祭当日の土曜日午前中にはグループホームの往診に行き、そこで再度利用者さんを抱える機会がありましたが、何事もありませんでした。

早期治療と自分での意識付け、これは治療に対して相当に大切なのだと、改めて痛感したところです。

当院ではよくお話しすることですが、慢性疾患は「慢性」ですから、なるまでにそれなりの時間を要しているので、治るにもそれなりの時間を要します。

中には、今まで鍼灸に触れてこなかった為、極端に反応が良く大喜びされる方もいますが、多くの場合現時点の痛みを半分〜7割程度にすることを繰り返しながら、数回かけて身体を正常化することの方が多いです。

それでも、一回で治らないと納得しない方もいますが、そういう方は変化の積み重ねまで意識が回らない方ですので、どうぞ他所で「一発で治る」と自負する治療院に行っていただければ良いかと思います(実際そんな保証はどこにもないのですが)。

そういう方に限って、治療は他人任せで自分では治る為の努力をしませんが、治療はあくまで治る為の助け、治る意志こそが重要だと考えます。

また、時間が経てば急性疾患も慢性化します、早く良くしたければ慢性化する前に手を打つ事をお奨めします。

 

今回の私の不注意から発したギックリ腰は、意識すれば防げた類のものですので、自分の不注意を反省しなければなりません。。

特にここのところ、天候や気温が安定しませんので、身体を冷やさないように気を付けて頂ければと思います。

それでも体調が悪くなってしまうようでしたら、早期に治療していただくことをお奨めします。

腰・首・肩などはもちろんですが、鍼灸は風邪や内臓の不調にも有効ですので、そうした悩みをお持ちの方がいらしたら、お気軽に当院へご連絡ください。



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