1月15日付日経新聞に、「特定行為研修制度」の発足から2年、という記事がありました。

特定行為とは、看護師にも一部の医療行為を行えるようにする、という趣旨で導入された制度です。

例えば喀痰吸引や気管カニューレ・胃瘻カテーテルの交換、インスリンや降圧剤の投与量の調整などがそれに当たります。

厚生労働省は2025年までに10万人の看護師を養成したいそうですが、2016年度末時点で修了者は583人。

費用負担や会場が限られることで行くことができないということもありますが、修了までに1年程度かかるという時間的拘束によって、日常業務に支障がでることが最も大きな課題になっています。

 

実地研修など実技をこなす必要がある場合は仕方ありませんが、座学などについては、今の時代インターネットを使って修了することも可能です。

一般企業では現在、eラーニングでコンプライアンス研修などを行うなど、日常業務に支障を及ぼさない形での研修は数多く行われています。

ただ、○○会といった協会組織などに関しては、今でも日時を指定した研修などを受けなければ、資格を更新できないことがあります。

働き方改革としてテレワークなども積極的に推奨される現代において、ネットで済む話をわざわざ足を運ばなければ聞かなければならないということは、今後改善されなければならないと考えます。

 

重ねて申し上げますが、実技を学ぶ必要がある場合は、会場へ行って研修を受けて実技を学べば良いですが、座学で済む話は今後eラーニングなどを積極的に活用してほしいです。

そうすることで、特定行為研修についても、今後より多くの方が修了した上で現場で活用できるようになるだろうと考えます。



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