飽食の時代に生きている我々ですが、少し歴史を遡れば満足に食事できない時代を長く経験していることに気付きます。
そのような時代を長く経た我々の身体は、余剰の栄養があっても逃さないように、身体に貯めこむ機能を身に付けました。
これが今日「肥満」と言われるものですが、元を正せば栄養の貯蓄モードだった訳です。

 

但し、この栄養を貯蓄する状態が続くと、一過的に血糖値が低くなる同化モード、すなわち副交感神経が優位になり眠くなります。
このような状況で敵に襲われたら不利ですので、常に血糖値を高く保つことができる必要に迫られた結果、現代でいうところの糖尿病が存在するという説があるそうです。
そうなると、時代が進み、進化の過程で淘汰されなかったので、今日肥満も糖尿病も「生活習慣病」として病気扱いされていますが、時代変化のスピードが速すぎて人間の進化スピードが追いつかない結果、と考えることがでますね。

 

今私たちが「病気」と考えているものの中には、このように時代が時代であれば生き残るため必要だった「能力」も含まれているのですね。

例えば、母親が飢餓状態(栄養不十分)の中で生まれた子供は、そうでない子供と比べて肥満になりやすいと言われますが、これも飢えで生命維持に支障をきたさないための対策法、とも言えます。

病気に対して、今とは違った視点を持つことも必要かもしれませんね。



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