12月6日付読売オンラインからの情報です。

認知症の高齢者らが事故を起こした際、被害者に最大2億円の賠償金や最大3000万円の見舞金を支給する制度を盛り込んだ「認知症の人にやさしいまちづくり条例」改正案が、神戸市議会で5日可決されました。市民税を1人あたり年400円引き上げて財源に充てるとのことで、運用開始は来年4月からだそうです。

この条例改正案では、認知症と診断されて事前登録した市民について、市が保険料を支払う形で賠償責任保険に加入し、事故を起こした本人や家族が賠償責任を負った場合、被害者側に賠償金を支払うということです。火災や傷害、列車事故などを想定し、自動車事故は対象外とする内容になっています。さらに、法的な賠償責任の有無にかかわらず公費から見舞金を支給することとし、被害者の泣き寝入りを防ぐとのことで、こうした見舞金制度の創設は全国初なんだそうです。

 

なるほど、認知症患者が起こす事故に関しては、責任能力の有無でいえば「無い」となりますから、遭遇してしまった場合従来は「運が悪かった」で済まされてしまっていた訳です。そこに救済の手を差し伸べる条例改正は、今後神戸市以外でも導入される可能性が十分ありますね。ちなみに、神戸市内の認知症の人は推計約63,000人とのこと(2015年時点人口約154万人)。



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